空の名前
空の名前は何種類?
普段、何気なく見ている空にも名前がついてます。夜半過ぎから夜明け前までの時間帯は、暁(あかつき)、東雲(しののめ、とううん)、曙(あけぼの)。ちなみに夜明け前とは、日の出の前2時間くらいで、未明とは、午前0時から午前3時頃までのことを言います。朝は、黎明(れいめい)、朝焼け(あさやけ)。夕方は、夕焼け(ゆうやけ)、夕暮れ(ゆうぐれ)、黄昏時(たそがれどき)。夜は、宵(よい)。日の出前と日没後の時間帯のうっすらと明るく美しい空は薄明(はくめい)と言います。
1.夜半過ぎから夜明け前までの時間帯
暁(あかつき)
日の出前の東の空が明るくなり始めるほの暗い頃のこと。また、「お城が完成した暁には」のように、「物事が実現した時」という意味で使われる。
東雲(しののめ、とううん)
日の出前の東の空が明るくなって、空が茜色に染まる頃のこと。
曙(あけぼの)
明け方。予報用語では、午前3時~6時をいう。夜が明けて空が明るくなりだす頃。曙色は、日本の伝統色の名のひとつ。
2.朝
黎明(れいめい)
黎明の黎という字は「暗い、黒い」の意味で、夜が明けようとする頃のこと。
朝焼け(あさやけ)
日の出の時、東の地平線に近い空が赤く染まる現象。比較的赤色は薄く、日光は強め。英語でsunriseとかsunrise glow。
3.夕方
夕焼け(ゆうやけ)
日没の時、西の地平線に近い空が赤く染まる現象。比較的赤色は濃く、輪郭がぼんやりしている。英語でevening glow。
夕暮れ(ゆうぐれ)
日が暮れて、夕焼けが見える時間帯のこと。薄暗くなった夕方のこと。
黄昏時(たそがれどき)
夕方の薄暗い時間、景色が黄金色に輝く時間帯のこと。「誰彼時」「逢魔時/大禍時」ともいわれていた。「誰彼時」とは、薄暗くなり「誰彼は」と問いかけなければ相手の顔の見分けがつきにくい時間帯のこと。逢魔時(おうまがとき)あるいは大禍時(おおまがとき)とは、化け物や妖怪などの魔物に出会いやすい時間帯のこと。
4.夜
宵(よい)
日没から日の出までの時間のこと。夜のこと。明けの明星と宵の明星(明けの明星は明け方に見える金星のことで、宵の明星は夜になり始めの夕方に見える金星のこと。)
5.日の出前と日没後の時間帯
薄明(はくめい)
日の出前や日没後の、うっすらと明るく美しい空のこと。太陽高度(太陽の中心位置と地平線との角度)により3つの薄明が定義されている。
常用薄明(市民薄明)は、-50分~-6度。照明がなくても作業ができるくらいの明るさ。
航海薄明は、-6度~-12度。海面と空との境が見分けられる程度の明るさ。
天文薄明は、-12度~-18度。6等星までを肉眼で見分けられる暗さになる前の明るさ。